こちらでは、BlendVision OneウェブコンソールでVODを追加する方法を説明します。
始める前に
新しいVODを追加する前に、各オプション設定を利用する場合は、以下の各ヘルプ記事を参考にしてください。ビデオファイルのアップロード、エンコード処理されたVODの出力解像度をカスタマイズ、独自のプレイヤースタイルを作成、プレーヤーSDK / 埋め込みiframeプレーヤー上で特定のセキュリティ機能(可視性や透かしなど)を有効にする方法について、それぞれ記載されています。
VODを追加
VODの追加には2つの方法があります。
- 左側サイドメニューの「+ 新規作成」ボタンをクリックし「VOD」を選択
- 左側サイドメニューの「VOD」をクリックしてVODリストにアクセスし「VOD追加」ボタンをクリック
ここから、新しいVODコンテンツの設定をすることができます。
一般
VODコンテンツの設定は、「一般」タブから行うことができます。
アップロード
エンコーディングするビデオファイルをアップロードします。
BlendVision Oneでは、以下のアップロード方法とファイル形式をサポートしています。
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ローカル:
「ファイル選択」フィールドにビデオファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイル選択」をクリックしてローカルデバイスからビデオファイルを選択します。-
対応ファイル形式
- ファイルフォーマット:.mp4 / .mpg / .mov / .mkv / .avi / .m2ts / .ts
- ファイルサイズ:最大50GB
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ファイル名:最大100文字(日本語/英字/中国語、ハイフン、アンダースコア)
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対応ファイル形式
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ライブラリ:
過去にBlendVision Oneのライブラリにアップロードされたビデオファイルを選択することができます。対象のVODにチェックを入れて「保存」ボタンをクリックします。ビデオライブラリ管理:ビデオライブラリからのアップロード方法
VODに字幕を追加(オプション)
ビデオファイルを選択/アップロードした後、「アップロード」セクションの「選択されたビデオ」リストに表示されます。
- 一覧からファイル名やサイズを確認できます。
- リスト内の項目を削除、編集することができます。
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「字幕追加」ボタンを押すと、字幕ファイルをアップロードする画面が表示されます。
各動画の「字幕言語」と「表示名」を編集できます。
- 字幕ファイルは、.srt と.vtt 形式に対応しています。
- 1つのVODに最大10個(種類)の字幕ファイルの追加が可能です。
- 字幕の表示名には、日本語、英語、中国語(繁体字)のみ使用できます。
記号、絵文字、句読点はサポートされていません。
プロファイルセット
プロファイルは、VODのビデオ出力解像度、ビデオ出力ビットレート、オーディオ出力ビットレートを定義しています。BlendVision Oneにはすぐに使えるプリセットが用意されていますが、ニーズに応じてカスタムプロファイルを作成することもできます。
BlendVision Oneでは、作成したカスタムプロファイルはプロファイルセットに追加して、出力解像度とビットレートを定義する必要があります。BlendVision Oneでは、プロファイルセットに複数のプロファイルを追加することで、アダプティブストリーミングを利用することができます。
このセクションでは、VODの出力を定義するために作成済みのプロファイルセットを選択する方法について説明します。
VODエンコード用のプロファイルセットを選択
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BlendVision Oneには複数のプリセットプロファイルがあります。また、一般設定メニューのVODプロファイルセットに追加すれば、自身のカスタムプロファイルセットを選択することもできます。
- 「設定」ボタンをクリックすると、プロファイルセットの確認、管理ができます。
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PTE (Per-Title-Encoding):
このオプション機能を有効にすると、視聴者が視聴するビデオを最適化できます。PTEを有効にすると、コンテンツはシーンの複雑さに基づいて分析され、品質を犠牲にすることなく、ストレージと伝送帯域幅のコストを節約するためにビットレートが最適化されます。
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スマートABR (スマート・アダプティブ・ビットレート):
この機能を適用するには、スマートABR対応のカスタムプロファイルセットを別途作成しておく必要があります。
一旦、VODがエンコーディングされると、これらの設定は編集できなくなります。エンコーディング開始前に、必要なプロファイルセットを準備・選択してください。
エンコード処理速度
BlendVision Oneでは、エンコード処理速度がVODエンコード処理完了までの時間とコストに影響します。以下のセクションにてVODエンコード処理速度を選択します。
- 標準:VODエンコーディングプロセスが利用可能なリソースのために順番に処理する経済的なオプションです。
- 高速:優先的にリソースを確保することで、エンコーディングのリードタイムを最小限に抑えます。ただし、より多くのリソースが割り当てられるため、ストレージの消費量(コスト)も増えます。
処理時間と使用量(コスト)は、選択されたエンコード処理速度、ビデオの長さ、および選択されたプロファイルセットに基づいて決定されます。高速はリソースの優先利用が可能ですが、処理時間は上記の設定の構成によって異なる場合があります。詳細については「エンコード処理速度」をご参照ください。
コンテンツ保護設定(オプション)
「コンテンツ保護」タブでは、コンテンツを保護するための複数の機能を提供しています。
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DRM (デジタル著作権管理):
動画画面の録画、スクリーンショット、ミラーリングを防止しコンテンツを保護します。 -
公開 / 非公開:
コンテンツの公開方法(公開 / トークン)を管理し、不正アクセスを防ぎます。 -
視聴地域:
視聴できる地域を指定し、特定の地域や国からのアクセスを制限できます。 -
ウォーターマーク(透かし):
コンテンツにウォーターマークを表示し、著作権を明示したり、海賊版コンテンツの配信者を特定することができます。 -
ドメインコントロール:
ドメインのホワイトリストを管理することで、その他のドメインへの不正な配信を制限しながらコンテンツを公開することができます。
コンテンツを適切に保護し、特定の視聴者や地域のみへアクセスを制限したい場合は、以下の手順に従って関連する設定を行なってください。お客様のビデオコンテンツは貴重なものであり、さまざまな違法行為によって不正入手や配布する悪質な利用者から保護する必要があります。
一部の機能はBlendVision One APIとの連携が必要な場合があります。詳細については「既存のアカウント管理システムと連携する」をご参照ください。
エンコード処理を開始する
上記の手順に従って設定を確認したら、右上の「エンコーディング開始」ボタンをクリックして、エンコード処理を開始します。エンコーディングが開始されたVODは、VODリストに表示されます。
- VODのエンコード処理が開始されると、ほとんどの設定は編集できなくなりますのでご注意ください。エンコード処理を開始する前にすべての設定を再確認することを強くお勧めします。
- 一部の機能(カバー画像、チャプターなど)は、エンコード処理が完了した後にのみ有効になります。VODを編集する方法、その他の機能を有効にする方法、VOD作成後に編集可能な設定項目については「VODの編集」をご参照ください。