以下では、BlendVison Oneウェブコンソールでライブイベントを作成する手順をご紹介します。
始める前に
ライブイベントを作成する前に、必要な情報やイベントに関するソースファイルを準備し、設定を行う必要があります。
また、一部の機能(コンテンツ保護機能など)は事前に準備する必要があり、有効にするためにBlendVision APIと連携する必要があります。
なお、ライブイベント終了後に、再度同じ設定を利用することも可能です。
こうした必要項目について、事前に各関連情報をご覧ください。
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入力ソースの準備と設定
ライブイベントでサポートされる入力フォーマット:ライブ配信に必要な信号フォーマット詳細
ビデオライブラリ管理:擬似ライブ配信の場合、配信用ビデオファイルのアップロード -
オプション設定
既存のアカウント管理システムと連携する:プレーヤーSDK / 埋め込みiframeプレーヤーのコンテンツ保護機能有効化
プレーヤーのカスタマイズ:ショールーム / 埋め込みiframeプレーヤーのプレーヤーカスタマイズ - ライブイベントの再利用:ライブイベントのサービスコンセプト理解
ライブイベントを作成するには
1. ライブイベントの作成方法には、以下の2つがあります。
- サイドメニューの「新規追加」ボタンをクリックし、「ライブイベント」を選択して、新規イベントの作成を開始します。
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また、サイドメニューの 「ライブ 」をクリックして 「ライブイベントリスト」ページを開き、「ライブイベント追加」ボタンを使用して新しいイベントを作成することもできます。
2. ライブイベント名を入力します。
注意:記号や文字が使用できます。ライブイベント名の最大文字数は50文字です。
次に、一般情報、コンテンツ保護設定、エンゲージメント機能などの必要な設定を行います。
一般設定(必須)
「一般」タブで、以下のステップに従いライブイベントを設定してください。
ライブイベント設定
3. カスタムIDを設定します。
カスタムIDはオプションで、データマッピングに使用します。
既存のシリアル番号やその他のデータをライブ配信にマッピングする場合、「カスタムIDを追加」ボタンをクリックして、独自のIDを設定してください。
注意:最大文字数は150文字であり、半角英数字のみで構成され、ユニークである必要があります。
4. 使用したいライブイベント設定と配信モードを選択します。
- オーディオ/ビデオ信号(RTMP/WebRTC)でイベントをホストしたい場合「ライブ配信」を選択してください。
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BlendVison Oneのライブイベントには、以下2種類の配信モードがあります。
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通常配信モード
視聴者はライブ配信の進行状況をリアルタイムで視聴することができますが、プログレスバーは表示されないため、既に配信済みの別の再生位置に移動することはできません。
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通常配信モード
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DVR(追っかけ再生)モード
視聴者は、リアルタイムなライブ配信の視聴ができる他、リアルタイムに配信されたシーンに対して進行をコントロールすることができ、プログレスバーをドラッグして戻ったり早送りしたりすることができます。
DVRの最大持続時間は16時間に制限されています。そのため、ライブイベントの再生時間が16時間を超える場合、最新の16時間までしか戻すことはできません。
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DVR(追っかけ再生)モード
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収録されたビデオファイルからイベントを開催したい場合には、「疑似ライブ配信」を選択してください。
疑似ライブ配信を選択する際、疑似ライブ用ファイルはビデオライブラリ内のビデオファイルから選択する必要があります。詳しくは「ライブイベントでサポートされる入力フォーマット」と「ビデオライブラリ管理」をご参照ください。
BlendVision Oneの疑似ライブイベントには、以下3つの配信モードがあります。
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通常配信モード
視聴者はライブ配信の進行状況をリアルタイムで視聴することができ、プログレスバーをドラッグしてビデオを巻き戻したり、早送りしたりすることはできません。
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DVR(追っかけ再生)モード
視聴者は、リアルタイムなライブ配信の視聴ができる他、リアルタイムに配信されたシーンに対して進行をコントロールすることができ、プログレスバーをドラッグして戻ったり早送りしたりすることができます。
DVRの最大持続時間は16時間に制限されています。そのため、ライブイベントの再生時間が16時間を超える場合、最新の16時間までしか戻すことはできません。
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VODモード
このモードは従来のライブ配信やDVRモードとは全く異なり、期間限定の再生やリアルタイムのインタラクティブなニーズに適しています。イベントベースのVODとチャットルーム機能を提供し、従来のVOD視聴体験に加え、インタラクティブな体験と商用利用の可能性を拡げます。
このモードは、擬似ライブ配信を選択した場合にのみ使用できます。ライブ信号を再生可能なVODとして録画したい場合は、次のステップまたは見逃し配信のステップを確認してください。
5. イベントの 「開始日時」を設定します。
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BlendVision Oneでは、以下の2つから開始時間を選択できます。
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今すぐ:ライブイベントのリソースは3分以内に準備されます。
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スケジュール:開始予定日時の12時間前にリソースを準備します。
開始予定日時は、現在から10分以上未来の時刻で設定しなければなりません。
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今すぐ:ライブイベントのリソースは3分以内に準備されます。
タイムゾーンはあなたがいる場所によって決定され、イベント作成時のブラウザから自動認識されます。
- この開始日時は、ライブイベントの準備のために設定されます。厳密には、ライブイベントは 「配信開始」をクリックした後に開始されます。ライブイベントの開始方法については、「ライブイベントを開始と終了」をご参照ください。
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(オプション) BlendVision Oneでは、リアルタイムでライブイベントをサポートする待機サポートも行っています。詳しくは弊社窓口もしくは販売代理店までお問い合わせください。
待機サポートは、少なくともお問い合わせ日よりも1 週間以上先の日時に開始予定のライブイベントでご利用可能です。
6. 視聴者に提供する予定の解像度(ビジュアル品質)を選択します。
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利用可能な解像度オプションには以下があります。
- 4K
- フルHD
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HD(デフォルト)
特定の機能を有効にする場合、4K解像度は使用できない場合があります。
下記の「追加設定」、または「超低遅延ライブ(ULLライブ)とは」をご参照ください。
解像度 | 対応プレーヤー設定 | 利用可能なアダプティブ解像度 |
4K |
Auto |
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2160p |
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1080p |
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720p |
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480p |
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360p |
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240p |
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FHD | Auto |
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1080p |
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720p |
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480p |
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360p |
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240p |
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HD | Auto |
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720p |
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480p |
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360p |
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240p |
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7.(オプション)ライブ配信を録画する場合、「ライブイベントソースアーカイブ」で設定する。
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「編集用ライブ配信動画ファイルの保存」オプションを有効にすると、ライブコンテンツを保存できます。
ライブコンテンツをMP4ファイル形式で保存します。イベント終了後にエンコード処理が完了すると、ビデオライブラリでファイルを確認し、ダウンロードすることができます。
保存されたファイルは、別の疑似ライブ配信を開催する際や、新しいVODを作成する際にもご利用いただけます。
ビデオライブラリのファイル管理については「ビデオライブラリ管理」をご参照ください。
このオプションは通常配信モードとDVR(追っかけ再生)モードでのみ利用可能です。「編集用ライブ配信動画ファイルの保存」オプションは、疑似ライブ配信の VODモードではサポートされていません。
次に、高度な機能を有効にして設定する手順を説明します。
追加設定
8. (オプション)超低遅延(ULL)ライブ
- BlendVision Oneでは、ビデオストリーミングの配信遅延を減らし、観客により良いインタラクティブ体験を提供するために、超低遅延ライブ機能を提供しています。
配信遅延とは、ビデオ信号が生成されてから視聴者にビデオが表示されるまでの遅延のことです。
「一般」タブの右側の「追加設定」セクションで超低遅延機能を有効にすることができます。超低遅延ライブを有効にする際には「超低遅延ライブ(ULLライブ)とは」をご覧ください。
- 4K解像度には対応していません。
- DRM機能はサポートされていません。
- 見逃し配信機能はサポートされていません。
- バックアップRTMP信号には対応していません。
- 入力信号フォーマットには制限があります。フォーマット情報については「ライブイベントでサポートされる入力フォーマット」をご参照ください。
メタデータ
9. 「メタデータ」セクションでは、イベントの詳細説明をプレーヤーに表示することができます。
- 概要: 100文字以内で入力してください。
- 詳細内容: 2000文字以内で入力してください。入力した内容は、プレーヤーの情報パネルに反映されます。詳しくは「プレーヤーのカスタマイズ」をご参照ください。
VOD - 見逃し配信
BlendVision Oneは、ライブイベントを簡単にVODとして活用できるオプション機能を提供しています。
視聴者はライブ配信終了後に、再度ライブ配信動画を見たいと思うかもしれません。
イベント作成時に 「VOD - 見逃し配信」の設定を有効化しておくと、簡単にそのニーズに応えることができます。
この機能では以下の設定が可能です。
- ライブ配信後に見逃し配信を有効にする:デフォルトは「無効」に設定されています。
- 開始日時と終了日時:見逃し配信専用に準備された動画は自動的に公開され、この開始日時・終了日時で指定された期間中、視聴者がいつでもアクセスできるようになります。
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見逃し配信用動画: BlendVisionでは、見逃し配信用の動画として設定するために、以下2つの方法を提供しています。
- ライブ配信動画
- 編集済み動画ファイルに差替え
10. 見逃し配信の設定や制限の詳細については「ライブ配信動画をVODとして利用する」をご参照ください。
- 超低遅延配信
- 疑似ライブ配信
コンテンツ保護(必須)
「コンテンツ保護」タブには、BlendVision Oneが提供する、ライブコンテンツを保護するための複数の機能を提供しています。
- DRM (デジタル著作権管理) :画面録画/スナップショット/ミラーリングからコンテンツを保護します。
- 公開/非公開: コンテンツの可視性(公開/トークン)を管理し、不正アクセスを防ぎます。
- 視聴地域:許可地域を指定し、各地域/国からのアクセスを制限します。
- ウォーターマーク:ライブにウォーターマークを重ねて表示し、著作権を主張したり、海賊版コンテンツ侵害を特定します。
- ドメインコントロール: ライブコンテンツの公開を許可するドメインのホワイトリストを管理し、他のプラットフォームでの不正配信を制限します。
11. コンテンツ保護機能の詳細については「コンテンツ保護を設定する」をご参照ください。
- 機能によっては、ソースファイルの準備やBlendVision APIとの連携が必要な場合があります。 トークンを要求して有効にする必要がある機能リストを確認するには、既存のアカウント管理システムと連携するをご参照ください。
- プレーヤーSDKを使用する場合、ほとんどのコンテンツ保護機能(可視性、ドメインコントロールなど)は使用できません。あなたのシステム内で関連する機能を開発し、プレーヤーSDKと統合する必要があります。
画像(オプション)
BlendVison Oneでは、ライブの配信前後で視聴者が目にするインサート画像を設定することができます。
「画像」タブでは、ライブステータスのタイムラインを表示し、各ステータスごとに異なるインサート画像を設定することができます。
12. ライブステータスのタイムラインや画像のアップロード制限については「インサート画像の設定」をご参照ください。
- ライブのタイムラインやインサート画像の設定が可能なステータスは、ライブの種類や設定(見逃し配信など)によって異なります。
- 画像設定はオプションです。この設定をスキップすると、デフォルトの黒い画面が表示されます。
エンゲージメント(オプション)
BlendVison Oneでは、視聴者をアクティビティに参加させることができるエンゲージメント機能も提供しています。
「エンゲージメント」タブでは、これらの機能を有効にするための設定を行うことができます。
- チャットルーム:
ライブセッションやアーカイブVOD公開期間中に、視聴者と直接交流するためのチャットルームを表示します。 - アンケート:
ライブセッション中に、アンケートによって視聴者と交流し、フィードバックを収集します。
13. エンゲージメント機能を有効にする手順については、「エンゲージメント機能を設定する」をご参照ください。
- 機能によっては、ソースファイルの準備やBlendVision APIとの連携が必要な場合があります。トークンを要求して有効にする必要がある機能リストを確認するには、「既存のアカウント管理システムと連携する」をご参照ください。
- ライブセッション中のチャットルームを管理・コントロールする方法については「ライブコントロールルーム」と「ライブ中にチャットルームを管理する」をご参照ください。
ショールーム(オプション)
BlendVison Oneでは、コンテンツをウェブサイトページとして簡単に配信することができます。カスタマイズ可能なテーマを提供し、視聴者のアクセスをコントロールすることができます。デザインされたショールームとカスタマイズされたプレーヤーを素早く設定したら、URLを視聴者に共有するだけで公開できます。
「ショールーム」タブでは、以下の設定を行い、ショールームのデザインをカスタマイズすることができます。
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ログインページ: 視聴者がメインページにアクセスする前のログインページをカスタマイズします。
- メインページ:視聴者がライブを見たり、チャットルームを利用したり、その他詳細な説明をするためのメインページをカスタマイズします。
14. ショールーム機能の設定手順については「ショールームを設定する」をご参照ください。
- 機能によっては、ソースファイルの準備やBlendVision APIとの統合が必要な場合があります。トークンを要求して有効にする必要がある機能リストを確認するには「既存のアカウント管理システムと連携する」をご参照ください。
- BlendVision Oneはライブイベントの公開方法として、iframeプレーヤーとプレーヤー SDK(Android / iOS / Web)の2つの方法をサポートしています。
サポートされている公開方法については「ライブイベントの共有と公開」をご参照ください。
プレーヤー(オプション)
BlendVison Oneでは、コンテンツを配信するためのカスタマイズ可能なプレーヤーを提供しています。
BlendVision Oneのコンソールからプレーヤーテンプレートをカスタマイズし、ショールームや埋込iframeプレーヤーに反映させることができます。
「プレーヤー」タブでは、以下のカスタマイズ設定が可能です。
- 標準またはカスタマイズのテンプレート設定する
- イベントのプレーヤーUIをプレビューする
15. ショールームや埋込iFrameプレーヤーで使用するプレーヤーテンプレートの選択方法については「プレーヤーの設定」をご参照ください。
- プレーヤーテンプレートの作成とカスタマイズの詳細は「プレーヤーのカスタマイズ」、プレーヤーSDK(Android / iOS / Web)方式で公開されるライブイベントについては「開発者向けガイド」をご参照ください。
ライブイベントの保存
上記の手順に従ってライブ設定を完了したら、右上の「ライブイベント登録」ボタンをクリックしてライブイベントを保存します。
- イベントが作成されると、ほとんどのフィールドは編集できなくなりますのでご注意ください。
- ライブイベントを編集する手順と、イベント作成後に編集可能なフィールドについては「ライブイベントの編集」をご参照ください。
登録が完了すると、「ライブイベントリスト」にライブイベントが表示されます。
- ライブイベントの共有と公開:ショールーム/埋込みプレーヤーで視聴者にライブイベントの共有
- ライブイベントの編集:イベント設定を変更したり、必要に応じて見逃し配信の設定
- ライブイベントでサポートされる入力フォーマット:配信ソフトウェアでサポートされるコンテンツフォーマット
- ライブコントロールルーム:イベントの配信ステータス管理、プレビュー、エンゲージメント機能コントロール